• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

ストリゴラクトンの多様なホルモン機能の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23370025
研究機関東北大学

研究代表者

山口 信次郎  東北大学, 生命科学研究科, 教授 (10332298)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワード植物 / 生理活性 / 発生・分化 / 有機化学 / 生体分子
研究概要

ストリゴラクトンは根圏に分泌され、アーバスキュラー菌根菌との共生に関わるとともに、内生のホルモンとして地上部の枝分かれの抑制等に働く。これまでの研究により、ストリゴラクトンの機能は、植物の栄養獲得・利用戦略と密接に関わっていることが明らかになってきた。本研究では、ストリゴラクトンの枝分かれ抑制作用以外のホルモン機能に関する新たな知見を得ることを目的とした。
昨年度までに、シロイヌナズナのロゼット葉の老化とストリゴラクトンの関係を調べた。その結果、ストリゴラクトン生産量が増加するようなリン欠乏条件下においてロゼット葉の老化が促進されるが、ストリゴラクトン欠損変異体max4においてはリン欠乏依存的な老化の遅延が認められた。本年度は、このmax4の老化遅延の表現型が、合成ストリゴラクトンアナログであるGR5やGR24の投与により相補されることを明らかにした。つまり、シロイヌナズナの古い葉の老化はストリゴラクトン処理により促進された。一方、若い葉においては、ストリゴラクトン処理により緑化の促進(クロロフィル含量の増大)が認められた。以上の結果から、ストリゴラクトンは、古い葉の老化を促進するとともに若い葉の緑化を促すことが示された。また、葉色の解析を行ったところ、ストリゴラクトンは葉色のバリエーションを増加させる傾向にあることが分かった。次に、貧栄養時におけるストリゴラクトン欠損変異体max4の老化遅延の表現型が、最終的に植物の種子収量や種子の質にどのように影響するかを調べた。その結果、種子収量は野生型とmax4で大きな違いは見られなかったが、貧栄養条件下で播種後、max4変異体においては野生型と比較してより多くの芽生えが白化する傾向が認められた。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Positive regulatory role of strigolactone in plant responses to drought and salt stress2014

    • 著者名/発表者名
      Chien Van Ha
    • 雑誌名

      Proc Natl Acad Sci U S A

      巻: 111 ページ: 851-856

    • DOI

      10.1073/pnas.1322135111.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Strigolactone and cytokinin act antagonistically in regulating rice mesocotyl elongation in darkness2014

    • 著者名/発表者名
      Zhongyuan Hu
    • 雑誌名

      Plant Cell Physiol.

      巻: 55 ページ: 30-41

    • DOI

      10.1093/pcp/pct150.

    • 査読あり
  • [学会発表] シロイヌナズナのロゼット葉におけるストリゴラクトンの生理作用2014

    • 著者名/発表者名
      森本優
    • 学会等名
      第55回日本植物生理学会年会
    • 発表場所
      富山大学
    • 年月日
      20140318-20140320
  • [学会発表] シロイヌナズナのロゼット葉におけるストリゴラクトンの生理作用2013

    • 著者名/発表者名
      瀬戸義哉
    • 学会等名
      植物化学調節学会 第48回大会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      20131031-20131101

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi