研究課題
顕微鏡で見ている細胞内微細構造を、その場で不活性化する「ピンポイント機能阻害法」を用いて、細胞分裂のダイナミクス制御機構を明らかにすることを目的に研究を進めた。申請者が開発してきた光阻害法を用いて、3D画像による細胞内ナビゲーションを活用しながら、細胞内微細構造の時空間特異的阻害を実施し、生体への影響を解析することを目的とした。ピンポイント機能阻害実験は光分子活性化法(chromophore-assisted light inactivation: CALI)を応用した手法である。タンパク質発現細胞ラインにより、ライブセルイメージングをしながらタンパク質のピンポイント機能阻害を実施した。特に、微小管に光活性化ROS発生タンパク質を連結した細胞のライブセルイメージング解析との技術融合を集中的に進めた。微小管結合タンパク質と染色体動態制御タンパク質をピンポイント阻害できる細胞ラインを構築した。この結果、特定の細胞内位置にある微小管の機能を阻害できるようになった。画像構築や画像の定量解析は連携研究者の協力を得て調整および解析を進めた。光阻害前後における細胞内微細構造変化を定量的に解析した。昨年度から収集しているイメージングによる動態情報を基に定量的パラメーターを収集し、特徴量から数理生物学的な手法を用いて、細胞分裂と細胞伸長による形態形成ダイナミクスモデルを構築した。以上のデータを含んだ光照射による光分子不活性化法と細胞内オルガネラ阻害法の論文を英語論文として発表した。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)
JOURNAL OF CELL SCIENCE
巻: 127 ページ: 1621-1629
10.1242/jcs.144527
CURRENT BIOLOGY
巻: 23 ページ: 1812-1817
10.1016/j.cub.2013.07.051
巻: 126 ページ: 2392-2400
10.1242/jcs.116798.
INTERNATIONAL REVIEW OF CELL AND MOLECULAR BIOLOGY
巻: 305 ページ: 253-301
10.1016/B978-0-12-407695-2.00006-8.
Scientific Reports
巻: 3 ページ: 2723
10.1038/srep02723
https://www.tus.ac.jp/ridai/doc/ji/RIJIA01User.php?act=nam&kin=pap&diu=64d9