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2013 年度 実績報告書

超高感度タンパク質NMRシグナル帰属技術

研究課題

研究課題/領域番号 23370056
研究機関北里大学

研究代表者

河野 俊之  北里大学, 医学部, 講師 (40416657)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワード生体高分子 / NMR / タンパク質 / 安定同位体標識 / 微量解析 / 無細胞タンパク質合成
研究概要

タンパク質NMR解析を、1 mg 以下かつ10 μM以下の濃度で可能にするために、我々が開発してきたMAGICAL法をさらに発展させるとともに、ピンポイントの安定同位体標識技術の開発を試みた。今年度は、以下のような研究成果が得られた。
本年度は、イソロイシンのコドンについてメジャーコドンとマイナーコドンの切り分けを行い、高分子量タンパク質であるマルトース結合タンパク質(MBP, 387残基、分子量42,000)をターゲットとしてアミノ酸残基番号選択的な安定同位体標識を試みた。イソロイシンのマイナーtRNAの遺伝子を用いて、RNAポリメラーゼを用いた転写反応によってtRNAの大量調製を行い、さらにtRNAの機能発現に必要なリシジンの修飾塩基を修飾酵素を用いて導入した。そして、これらの材料をもとに、様々なイソロイシンの部位にアミノ酸番号選択的に15N標識したイソロイシンを組み込み、1H-15N HSQCのNMR測定を行った。すでに、他の方法で帰属されたMBPの1H-15N HSQCスペクトルと比較したところ、狙った部位に正しく安定同位体標識イソロイシンが組み込まれていることを確認できた。以上のことより高分子量タンパク質の1H-15N HSQCシグナルの帰属に本研究の方法が有効であることが示された。
本研究が進めば、従来のNMR解析方法に必要であったタンパク質濃度の1/100以下の濃度でシグナル帰属解析が可能になり、様々な分野への貢献が期待できる。

現在までの達成度 (区分)
理由

25年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 1H, 13C and 15N backbone resonance assignments of the monomeric human M-ficolin fibrinogen-like domain secreted by Brevibacillus choshinensis.2014

    • 著者名/発表者名
      Tanio, M., Kusunoki, H. and Kohno, T.
    • 雑誌名

      Biomol. NMR Assign.

      巻: 8 ページ: 207-211

    • DOI

      10.1007/s12104-013-9484-4

    • 査読あり
  • [学会発表] Preparation of secretory proteins produced by Brevibacillus choshinensis for NMR study2013

    • 著者名/発表者名
      谷生 道一,楠 英樹,河野 俊之
    • 学会等名
      第52回NMR討論会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      20131112-20131114

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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