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2013 年度 実績報告書

超顕微鏡技術を用いた分化多能性細胞から終分化細胞へのアクチン繊維分化系統図の作成

研究課題

研究課題/領域番号 23370072
研究機関大阪大学

研究代表者

岩根 敦子  大阪大学, 生命機能研究科, 招へい教授 (30252638)

研究分担者 渡邉 朋信  大阪大学, 免疫学フロンティアセンター, 招へい准教授 (00375205)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワードクライオトモグラフィー / アクチン繊維
研究実績の概要

分化誘導観察系の構築としては筋管細胞である骨格筋細胞に分化させ、非常に効率よく自動拍動を観察出来る系を、さらに骨格筋細胞内のアクチン繊維の状態変化はリアルタイムPCRを用い、分化マーカーをモニタリングしながらライブイメージングする系として観察系の確立はできた。クライオ電顕を用いて、結晶化させなくても、また結晶化が困難な蛋白質分子も溶液中のイメージ像からトモグラフィーによる再構成がうまくいけば立体構造解析は可能になってきたが、私は細胞内標的物の超微細構造解析を精製する事無しに行いたいと考え、グリッド上に培養した細胞をアモルファスに物理固定し、クライオSTEM-トモグラフィー観察を行う事で対応した。ダイレクトデテクターでの超高感度のTEM観察ではないが、この観察系を導入することで2ミクロン程度の比較的厚い試料にも直接対応出来、より広い範囲での観察を可能とした。さらに電子線照射での氷のダメージを加味しながら90度回転させた2軸観察からの2次元の連続画像を取得する事でトモグラフィー3次元画像解析時にデーターが存在しないミッシングエッジ(逆空間領域の一例)を劇的に軽減出来、1軸観察に比べより正確な立体情報を得る事が出来、アクチン繊維と微小管、中間系フィラメントの区別をより明確に行う事に成功した。アクチン繊維の観察に加え、同時にミトコンドリア、ER、微小管など細胞内のオルガネラ間の相互作用も明らかに出来た。さらに、光学顕微鏡との同視野観察の系が立ち上がり、従来の電子顕微鏡観察で多少苦手とされた標的分子を光顕で可視化、同定しながら直接その場所を化学固定無し、無染色で超微細構造を可視化する事に成功した。現在これらの結果は査読論文作成準備中である。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] The Role of Structural Dynamics of Actin in Class-Specific Myosin Motility.2015

    • 著者名/発表者名
      T. Q. Noguchi, M. Morimatsu, A. H. Iwane , T. Yanagida and T. Q. Uyeda.
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: in press ページ: in press

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Local heat activation of single myosins based on optical trapping of gold nanoparticles.2015

    • 著者名/発表者名
      M. Iwaki, A. H. Iwane, K. Ikezaki and T. Yanagida.
    • 雑誌名

      Nano Letter

      巻: 15 ページ: 2456-61

    • DOI

      10.1021/nl5049059

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] Single Cell 3D structural analysis2014

    • 著者名/発表者名
      岩根敦子
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-11-25
    • 招待講演
  • [学会発表] クライオ電子線トモグラフィーと光学顕微鏡同視野観察を用いた無傷細胞の3D-イメージングへの挑戦2014

    • 著者名/発表者名
      一ノ瀬孝子、小川瑠里子、永井里奈、岩根敦子
    • 学会等名
      第37回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-11-25
  • [学会発表] The challenge to intact cell 3D-imaging by dual-axis Cryo-electron tomography and correlative light imagingmaging of live cell organelles by Cryo-electron tomography and STEM2014

    • 著者名/発表者名
      Ruriko Ogawa, Takako M. Ichinose, Rina Nagai, Kazuhiro Aoyama and Atsuko H. Iwane
    • 学会等名
      第52回日本生物物理学会年会(BSJ2014)
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2014-09-25

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公開日: 2016-06-03  

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