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2013 年度 実績報告書

メダカをモデル生物に用いた骨形成分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23370090
研究機関東京工業大学

研究代表者

工藤 明  東京工業大学, 生命理工学研究科, 教授 (70178002)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード骨形成 / メダカ / 咽頭歯 / 骨折 / 骨芽細胞 / 破骨細胞 / TGFbeta / ぺリオスチン
研究実績の概要

生きたまま細胞動態を追跡できるメダカの骨形成において、骨リモデリングの細胞学的解析により、咽頭歯骨再生と尾びれ骨折修復での新しい作用機作を発見する。
1.咽頭歯;メダカの喉奥に数百本ある咽頭歯は再生を繰り返し、歯は咽頭歯骨によって支えられており、咽頭歯骨もリモデリングする。このとき破骨細胞は骨芽細胞によって支えられており、この作用には新しい分泌因子が関与しており、この因子を明らかにする目的で、骨芽細胞のアブレーションを行った。その結果、破骨細胞が維持されなくなり、早い時期に消失した。この結果、この因子は破骨細胞の維持に機能することが明らかになった。さらに宇宙の無重力下ではこの咽頭歯骨のモデリング異常が見られ、骨量が2か月で24%減少した。この一つの原因としてミトコンドリアの機能異常が考えられた。
2.尾びれ修復過程ではRANKLに依存しない破骨細胞の出現が見られ、新たに破骨分化因子が想定できる。この因子の特性を検討した。TGFbeta阻害剤を修復初期過程で処理したところ、破骨細胞が減少した。この結果、破骨分化因子はTGFbetaで発現誘導される因子であることが明らかになった。さらに骨形成に関与するぺリオスチンの骨折修復における役割を検討するため、修復過程におけるぺリオスチンの発現を解析した。その結果2種類あるメダカぺリオスチンはそれぞれ独自に骨折に伴い発現誘導され、骨折修復に何らかの関与が考えられたが、その機能は異なっていることが明らかになった。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] Induction of osteoclasts and osteoblasts during fracture healing in medaka, Oryzias latipes2013

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiro Takeyama, Masahiro Chatani, Yoshiro Takano, Akira Kudo
    • 学会等名
      第36回 日本分子生物学会 年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド、神戸
    • 年月日
      2013-12-03 – 2013-12-06
  • [学会発表] The rankl knock-out medaka exhibits a defective phenotype of bone resorption following abnormal organogenesis together with a small number of osteoclasts regulated by RANKL-independent osteoclastogenesis2013

    • 著者名/発表者名
      1.Masahiro Chatani, Tomoko Ishikawa, Takeshi Todo, Akira Kudo
    • 学会等名
      ASBMR2013 annual meeting
    • 発表場所
      Boltimore,USA
    • 年月日
      2013-10-04 – 2013-10-07
  • [学会発表] Tooth renewal by the coupled action of osteoblasts and osteoclasts in medaka pharyngeal teeth2013

    • 著者名/発表者名
      Akiko Mantoku, Masahiro Chatani, Keiji Inohaya, Akira Kudo
    • 学会等名
      The 19th Japanese Medaka And Zebrafish Meeting
    • 発表場所
      Sendai City Information & Industrial Plaza, Sendai
    • 年月日
      2013-09-20 – 2013-09-21
  • [学会発表] ifferential expression patterns of two types of medaka periostin during development and adulthood2013

    • 著者名/発表者名
      Kohei Ito, Masanobu Nishidate, Taku Akiyama, Mai Morioka, Shun Kimura, Akira Kudo
    • 学会等名
      46th Annual Meeting for the Japanese Society of Developmental Biologists
    • 発表場所
      Kunibiki Messe, Matsue-City
    • 年月日
      2013-05-28 – 2013-05-31
  • [学会発表] Cyclooxygenase-2 signaling regulates osteoclast differentiation during fracture healing in medaka2013

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiko Takeyama, Masahiro Chatani, Yoshiro Takano, Akira Kudo
    • 学会等名
      46th Annual Meeting for the Japanese Society of Developmental Biologists
    • 発表場所
      Kunibiki Messe, Matsue-City
    • 年月日
      2013-05-28 – 2013-05-31

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公開日: 2016-06-03  

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