研究課題
基盤研究(B)
感覚器の起源と進化を明らかにすることを目的に眼を例にとり比較進化学的な解析を進めた。神経系が未発達にもかかわらずレンズ眼を有する枝足クラゲや単細胞にも関わらずレンズを有する眼点を持つ渦鞭毛虫を対象として、次世代型シークエンサーによるRNA-seqを行い、発現遺伝子を比較した。結果、渦鞭毛虫では、視物質として、原核生物タイプの遺伝子を用いている可能性が示唆される結果を得た。また、クラゲのレンズ形成に関わる遺伝子は、我々の遺伝子との進化的な関係が示唆された。これらの結果は、眼は神経系の複雑化の前に光受容器官として高度化を始めていた可能性を示唆するものである。現在データの詳細な解析を更に進めている。
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