研究課題/領域番号 |
23380012
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
稲村 達也 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (00263129)
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研究分担者 |
飯田 訓久 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50232129)
村主 勝彦 京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (10226483)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 品質 / 田畑輪換 / ダイズ / 分枝 / 栽植密度 / 一株個体数 |
研究概要 |
1.試験区圃場において、苗立ち密度(一株個体数(個体/株)と栽植密度(株/㎡)との積)、ダイズ開花始期と着莢期始期の地上部の乾物重と窒素保有量、およびダイズ枝条別の収量・収量構成要素と品質(タンパク質含量)を実測した。 2.ダイズ開花始期と着莢期始期において、1の試験区と集団田畑輪換圃場を対象に航空機リモートセンシングおよび携帯型リモートセンシングを実施し、集団田畑輪換圃場における地上部乾物重と窒素保有量を推定した。 3.1の解析結果から、苗立ち密度(個体/㎡)が高いと、ダイズ子実のタンパク質含量が高くなる傾向が認められた。その原因として、主茎に着生した莢における子実タンパク質含量は分枝に着生した莢における子実タンパク質含量に比べて高い傾向にあり、栽植密度が高くなると全莢数に占める分枝に着生した莢数の割合が低下することが考えられた。この場合、同一の栽植密度でも、一株あたり個体数を高めると全莢数に占める分枝着莢数の割合が低下することを明らかにした。 4.3の解析結果から、ダイズ品質の圃場内・圃場間変動の一因として、苗立ち密度が考えられた。今後、ダイズ品質の圃場内・圃場間変動を支配する一要因と考えられる苗立ち密度の効果の年次間変動を確認しなければならないが、集落営農においてダイズ品質の圃場内・圃場間変動を是正する栽培管理の対象のひとつとして苗立ち密度が有効であると考えられた。 5.今までに得られた成果の説明会を農家、JA、行政、研究機関を対象として開催した。参加者は31名であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ダイズ品質の圃場内・圃場間変動を支配する要因を明らかにすることができ、集落営農においてダイズ品質の圃場内・圃場間変動を是正する栽培管理の設計が可能となると判断されるため。
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今後の研究の推進方策 |
前年度までの研究を継続するとともに、前年度に明らかとなったダイズ品質の圃場内・圃場間変動を支配する要因の年次間変動を確認し、集落営農においてダイズ品質の圃場内・圃場間変動を是正する栽培管理の設計と実証を行う。引き続き、農家、JA、行政、研究機関を対象とした成果報告会を開催する。
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