斑点米カメムシへの水田侵入要因となっているイネ香気成分はイネの生育だけでなく、1日の中でも大きく変化していることが明らかになった。斑点米カメムシの主要種、アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメはどちらも昼夜行性種であるが、前者は昼に、後者は夜に活発であることも明らかになり、両種の水田への侵入は加害活動の日周性とイネ香気の1日の中の変化の両方に影響を受けると考えられた。また、水田侵入後にはイネ穂の複数の味覚成分がカメムシの各吸汁行動段階を制御していることも示唆された。加害行動に関与する一連の物質群を制御できれば加害抑制も可能になると考えられた。
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