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トランス翻訳は、mRNAとtRNAの両機能を持つキメラ分子tmRNAの働きによる変則的翻訳機構で、真性細菌に普遍的に存在する。本研究では反応に関わる単離した成分のみによる試験管内トランス翻訳系を用いて、反応各ステップの中間体を作成し、そこでのtmRNA、SmpB（トランス翻訳因子）のリボソームとの相互作用の位置をprobing法やFRET測定を用いて決定し、反応過程における各分子の動きを明らかにした。またtmRNA/SmpB/EF-Tu/GTP複合体はリボソーム入りGTP加水分解を行った後にmRNAの3’末端の状態を認識し、3'末端が存在する場合はリボソームから解離していくことを示した。
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