研究課題
平成25年度に得られた成果は以下の通りである。A.肝細胞でのオートファジー調節1.アミノ酸による抑制的制御機構 ―― (a) アルギニンによる制御機構:個別のアミノ酸20種類でROS産生とオートファジー調節の関係を網羅的に検討した。その結果、Met, Pro, Arg, Cys, Gluでオートファジー調節にも関わらず、ROSはむしろ増加し,これらのアミノ酸はROSを介さない新しい経路の可能性が示された(BBRC, 2014)。(b) アミノ酸のLC3 mRNA発現段階での調節:LC3 mRNA発現の調節に転写因子FoxOの関与を調べたところ、平行な応答は見られたものの、必ずしも因果関係は認められなかった。 (c) 寿命遺伝子Sirt1 の制御:絶食・アミノ酸添加によるSirt1の調節は今ひとつ明確でなかったが、関連するアセチル化を調べたところ、LC3-IIs(細胞質型)で特異的に絶食により脱リン酸化が進行することが観察された。これはLC3はリン脂質化だけではなく、アセチル化による調節機構の存在も推測された。2.エピガロカテキンガレート・レスベラトロールによる促進的制御機構 ―― 抗酸化剤として知られる食品素材の上記2種について制御の可能性を調べたとところ、両者ともにオートファジー促進効果が認められた。食品成分中に促進剤の種類が増えている。B.消化管でのオートファジー調節 抗LC3抗体を用いてAlexaを標識として蛍光抗体法による小腸組織でのオートファジー活性の検出法の確立を試みたが,現在まで、十分な信頼性の結果が得られていない。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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