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2013 年度 実績報告書

一回開花結実性ササ属の開花メカニズムと花成遺伝子発現様式の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23380091
研究機関独立行政法人森林総合研究所

研究代表者

北村 系子  独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, チーム長 (00343814)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワードクマイザサ
研究概要

ササは北方系森林の林床をカバーし、森林における林業においても森林生態系保護の観点からも無視できない存在である。しかしながら、その旺盛な栄養繁殖系と開花枯死に至るまで長期間を要することから、ササの制御に関してはほとんど手が付けられていない。ササは開花すると枯死することから、ササの開花を制御することができれば育林作業において省力化を図ることが可能になる。野外での観察からササは強度の伐採後、路肩の草刈り後、風倒後に部分的に開花することが知られている。また、既往の研究から開花には光環境の違いが反映されている可能性も指摘されており、ササの部分開花には環境因子が関連していることが推察される。ササの開花に関連する遺伝子はタケの開花遺伝子と共通であることから、タケの開花遺伝子プライマーを用いてササが障害を受けたときに発現する開花遺伝子の量の変化を知ることができる。クマイザサの胚を培養し、培地にストレスを与える物質(アザシチジン酸、トリコスタチン)を投与したものについて、開花遺伝子の発現量を比較したところ、ある一定量の濃度までは投与量が増えるほど開花遺伝子の発現量は増加することが示唆された。また、部位別の分析から開花遺伝子の発現量は、花、葉、根系、芽によって異なることが明らかになった。部位別の発現量はササの種類によって異なることから、開花のメカニズムは種によって異なることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通り、季節変動のデータを収集している

今後の研究の推進方策

季節変動、組織別、傷害の有無に関して遺伝子群の発現様式を取りまとめ、成果公表を行う

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] イヌトクガワザサ(イネ科:タケ亜科)の新産地と ササ属アマギザサ節とチマキザサ節の分布域の再検討2013

    • 著者名/発表者名
      小林幹夫, 北村系子
    • 雑誌名

      植物研究雑誌

      巻: 88 ページ: 251-257

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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