本研究は、各種セルロースナノファイバー製造技術について長所、短所を明らかにし、用途に応じた製造技術を明らかにすることを目的に行った。リファイナーによる予備解繊を行ったネバードライの針葉樹漂白クラフトパルプを原料とし、高圧ホモジナイザー、グラインダー、ビーズミル、二軸混練機により製造したナノファイバーについてTEM/SEM画像、結晶性、熱分解挙動、沈降性、水分散液粘度、繊維複合透明樹脂材料の直線透過率や強度特性などを明らかにした。また、解繊が困難な乾燥コットンについてグラインダー処理と高圧ホモジナイザー処理の組み合わせにより、均一なナノファイバーを得ることに成功した。
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