異なる種類の細胞や細胞壁形成過程の異なる細胞をLMDにより採取し、リグニン構造、ならびにリグニン生合成遺伝子の発現を網羅的に解析することで、「リグニン改変木質バイオマスの創成と安定供給」への基盤的知見の形成を目的とした。 LMD切り抜き細胞からの遺伝子転写解析を行った結果、CCR遺伝子はリグニン生合成の調整段階になっている可能性が示唆された。一方、LMDサンプル0.1平方mmでリグニンの定量分析可能な技術を確立した。この技術により、リグニン形成初期で既にシリンギルリグニンが形成されていること、木化が完了していると思われる組織でもリグニンの蓄積や構造変化は続いている可能性が示唆された。
|