研究課題
心材の形成機構を明らかにするために心材の形成過程を総合的にかつ詳細に解析することを目的に、本研究では心材の形成に伴い木部に生じる変化を四要素に大別して各要素に対するモニタリング技術の開発を行う。前年度に引き続き25年度も樹幹の振動現象を利用した非破壊計測と定期的材料の破壊的採取を並行して行い、心材形成の各要素の季節的変化のモニタリングを継続した。採取した試料を用いて組織化学的分析を行った。1 24年度の研究結果の共有と25年度の研究の進め方を協議するために年度当初にミーティングを実施した。2 3ヶ月に一度の伐採と1ヶ月に一度の成長錐による定期的な試料採取を7月まで継続した。採取試料の組織化学的分析を行った。3 供試材料の開葉・落葉などの季節変化の観察、月2度の樹幹振動による非破壊モニタリング、月1度の電気インピーダンスによる非破壊モニタリング及び水ポテンシャル測定を3月まで継続した。4 本年度に得られた成果の共有と3年間の研究成果の総括のために年末にミーティングを実施した。25年度には、振動及び電気インピーダンスによる非破壊モニタリングの解析、カラマツの心材主要成分であるタキシホリン及びカツラニンの組織化学的検出法の確立、スギの放射柔細胞の細胞死における核の形状とその他の特徴の経時的関係性の精細な観察、カラマツ心材物質のサブセルラーレベルでの局在についての新規知見、などについての成果を得ることができた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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