研究課題/領域番号 |
23380125
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
大嶋 雄治 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (70176874)
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研究分担者 |
木下 政人 京都大学, 農学研究科, 助教 (60263125)
橋口 康之 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70436517)
島崎 洋平 九州大学, 大学院・農学研究院, 助教 (40363329)
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キーワード | テトロドトキシン毒結合タンパク質 / テトロドトキシン / トリブチルスズ / 結合性 / トランスジェニックメダカ / トリブチルスズ結合タンパク質 / 分子系統樹 / 分子進化 |
研究概要 |
(1)毒結合タンパク質遺伝子組換え体(rTBT-bp1,rPSTBP)の作製と発現 トラフグ肝臓cDNAに対しPCRを行い、全長のTBT-bp1およびPSTBP遺伝子を得てcDNA配列を導入したバキュロウィルスをカイコに感染させ、rTBT-bpおよびrPSTBPをカイコの血液中に大量発現させた。得られたタンパク質を精製し,テトロドトキシンおよびトリブチルスズとの結合性を検討中である. (2)毒結合タンパク質過剰発現トランスジェニックメダカの作製 Trub.PSTBP1遺伝子断片及びIRES、hrGFP2、pA配列を含むテンプレート遺伝子断片を基に、つなぎPCR法によりPSTBP遺伝子コンストラクトを作製した。本コンストラクトとベクター(pDs-actb4k-Ga14FF)をSalIとNotIで消化・ライゲーションし、DNA plasmid vectorを作製した(pDNA)。1細胞期メダカ胚にpDNAをインジェクションした。投与後、胚発生および成長を経時的に観察するとともにGFP発現の確認を行った。現在F1世代が得られた. (3)毒化する魚貝類における毒結合タンパク質遺伝子の解読 10種のフグ科魚類(トラフグ、クサフグ、ヒガンフグ、ショウサイフグ、コモンフグ、ヨリトフグ、オキナワフグ、シロサバフグ、クロサバフグ、ミドリフグ)とツムギハゼの肝臓組織から抽出したmRNAを鋳型としてcDNAを合成し、PCRによりTBT-bpsおよびPSTBP遺伝子を増幅後、クローニングして塩基配列を決定した。それらのPSTBPと、ゲノムデータベースから特定した複数の魚種のTBT-bp1、TBT-bp2塩基配列を用いて分子系統樹を作製した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
組替え体はタンパク質精製から結合試験まで進んだ. トランスジェニックメダカは,まだトリブチルスズ結合タンパク質導入メダカF2世代の作製に時間がかかっている. 分子系統樹作製は予定より先に進んだが,新しい遺伝子が見つかり解析する項目が増えた.
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今後の研究の推進方策 |
組替え体の作製は進んだが,予定していなかったPSTBP3遺伝子が見つかったので,このタンパク質をカイコで発現させて,タンパク質を取得し,その結合性を調べる予定である.
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