研究課題/領域番号 |
23380131
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小田 滋晃 京都大学, 農学研究科, 教授 (70169308)
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研究分担者 |
伊庭 治彦 神戸大学, 農学研究科, 准教授 (70303873)
桂 明宏 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (90233767)
宮部 和幸 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (40409066)
堀田 学 県立広島大学, 生命環境学部, 准教授 (80336916)
新開 章司 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (30335997)
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キーワード | 地域産業クラスター / 農商工連携事業 / 六次産業化 / アグリ・フードビジネス / スモールワールド現象 / 地域ブランド |
研究概要 |
本研究の目的は、ワインやお茶等、地域ブランドの下にアグリ・フードビジネスとして地域において多様な産業クラスターを形成してきている農業由来の食品及び食品素材関連産業(農業経営体も含む)に着目し、地域ブランドを支え地域活性化を主導するそれらのアグリ・フード産業クラスターの特質と課題を解明し、それらを踏まえた地域ブランドの再構築(リブランド化)と新たな地域産業クラスター展開の可能性を見極め、その方向を解明することにある。その際、地域ブランド評価の仕組みを取り入れ、食品素材を再ブランド化する理論の新たな構築を目指す。 本年度は、最初に全体研究会を開催し、本研究全体の課題と方法及び各課題の位置づけ等について討論を行うことにより各メンバーの問題意識の整理と統一化を図り、併せて調査・研究の進め方に関しての調整を行った。その際、当該の最新の研究情報に基づいて、海外の調査地に関し若干の追加を行った。その上で調査対象の食品及び食品素材に関するアグリ・フード産業クラスターが形成されている対象地域において、現地調査を実施した。 具体的な調査内容は以下の通りである。まず海外の調査として、フランスのワイン醸造協同組合、でんぷん加工工場、オランダのワーヘニンゲン大学、農業経済研究所(LEI Gentlemen)及びフードバレー協会、英国ブリストル市にて地域活性化を主導するアグリ・フード産業クラスターの多様性と可能性に関する調査を行った。また、米国カリフォルニア州にてファーマーズ・マーケットの現状と規制及び農業経営のビジネスモデルとしてのCSAの動向に関する調査を行った。国内の調査に関しては、兵庫県姫路市、石川県七尾市、愛媛県八幡浜市、鹿児島県にて6次産業化と地域内農業者のネットワーク化についての調査及び広島県安芸高田市にて、生産者のブランド認定制度及び広島県三次市にてハウスブランド展開によるワインの高級化戦略に関する調査を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
国内外の研究遂行にあたり、多くの研究者及び生産者の理解及び協力が得られたため、スムーズな調査を実施することが可能であった。この背景には、調査実施前より共同研究者間の密な連絡のやり取り、日程の調整、海外研究者との密なコンタクトを実施してきたことが大きいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
基本的な大枠として現在の研究計画をもとに研究を遂行していく予定である。ただし、本研究におけるアグリ・フード産業は、日々目まぐるしいスピードで変化・発展を遂げている分野である。そのため、調査事例に関しても、最新の情報を入手しながら調査地を選定していくことが必要と思われるため、若干の調査地の変更が強いられる可能性がある。
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