• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実績報告書

地域活性化を主導するアグリ・フード産業クラスターの多様性と可能性

研究課題

研究課題/領域番号 23380131
研究機関京都大学

研究代表者

小田 滋晃  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (70169308)

研究分担者 新開 章司  福岡女子大学, 文理学部, 准教授 (30335997)
宮部 和幸  日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (40409066)
伊庭 治彦  神戸大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (70303873)
堀田 学  県立広島大学, 生命環境学部, 准教授 (80336916)
桂 明宏  京都府立大学, 生命環境科学研究科(系), 准教授 (90233767)
川崎 訓昭  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (10633737)
長命 洋佑  京都大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (10635965)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2014-03-31
キーワード地域産業クラスター / 農商工連携 / 六次産業化 / 地域ブランド
研究概要

本研究の目的は、ワインやお茶等、地域ブランドの下にアグリ・フードビジネスとして地域において多様な産業クラスターを形成してきている農業由来の食品及び食品素材関連産業(農業経営体も含む)に着目し、地域ブランドを支え地域活性化を主導するそれらのアグリ・フード産業クラスターの特質と課題を解明し、それらを踏まえた地域ブランドの再構築(リブランド化)と新たな地域産業クラスター展開の可能性を見極め、その方向を解明することにある。その際、地域ブランド評価の仕組みを取り入れ、食品素材を再ブランド化する理論の新たな構築を目指す。
本年度は、最初に全体研究会を開催し、本研究全体の課題と方法及び各課題の位置づけ等について討論を行うことにより各メンバーの問題意識の整理と統一化を図り、併せて調査・研究の進め方に関しての調整を行った。その際、当該の最新の研究情報に基づいて、海外の調査地に関し若干の追加を行った。その上で調査対象の食品及び食品素材に関するアグリ・フード産業クラスターが形成されている対象地域において、現地調査を実施した。
具体的な調査内容は以下の通りである。まず海外の調査として、フランスのワイン醸造協同組合、英国ブリストル市にて地域活性化を主導するアグリ・フード産業クラスターの多様性と可能性に関する調査を行った。また、米国カリフォルニア州にてファーマーズ・マーケットの現状と規制及び農業経営のビジネスモデルとしてのCSAの動向に関する調査を行った。国内の調査に関しては、兵庫県明石市、愛媛県八幡浜市、宮崎県、群馬県にて6次産業化と地域内農業者のネットワーク化についての調査を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

国内外の研究遂行にあたり、多くの研究者及び生産者の理解及び協力が得られたため、スムーズな調査を実施することが可能であった。この背景には、調査実施前より共同研究者間の密な連絡のやり取り、日程の調整、海外研究者との密なコンタクトを実施してきたことが大きいと考えている。

今後の研究の推進方策

基本的な大枠として現在の研究計画をもとに研究を遂行していく予定である。ただし、本研究におけるアグリ・フード産業は、日々目まぐるしいスピードで変化・発展を遂げている分野である。そのため、調査事例に関しても、最新の情報を入手しながら調査地を選定していくことが必要と思われるため、若干の調査地の変更が強いられる可能性がある。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 米国におけるCSAの変容と新たな展開―北東部とカリフォルニア州の事例から―2013

    • 著者名/発表者名
      新開章司、西和盛、横山繁樹、櫻井清一
    • 雑誌名

      農業経営研究

      巻: 51 ページ: 掲載決定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 茶に関する経験がリーフ茶の購買や消費の態度に与える影響2013

    • 著者名/発表者名
      西和盛・新開章司
    • 雑誌名

      農業経営研究

      巻: 51 ページ: 掲載決定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 次世代を担う農企業戦略論研究の課題と展望2013

    • 著者名/発表者名
      小田滋晃、長命洋佑、川﨑訓昭、長谷祐
    • 雑誌名

      生物資源経済研究

      巻: No,18 ページ: 43-60

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 雇用就農と人材育成の課題-担い手インキュベーターとしての条件2012

    • 著者名/発表者名
      桂明宏
    • 雑誌名

      農業と経済

      巻: 第78巻第11号 ページ: 49-56

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 水田農業構造に関する域内中長期予測のための計量モデル開発―京都府における水田農業地域を事例として―2012

    • 著者名/発表者名
      小田滋晃、川﨑訓昭、長谷祐
    • 雑誌名

      生物資源経済研究

      巻: No,17 ページ: 167-196

    • 査読あり
  • [雑誌論文] わが国ワイン産業のネットワーク構造と作業受委託事業2012

    • 著者名/発表者名
      長谷祐、川﨑訓昭、小林康志、長命洋佑、末田有、伊庭治彦、上田暢子、落合孝次、小田滋晃
    • 雑誌名

      日本ブドウ・ワイン学会誌

      巻: Vol.23 No.1 ページ: 13-24

    • 査読あり
  • [学会発表] ワイン用原料の調達方法と課題 ―ワイナリー経営の戦略を視点として―

    • 著者名/発表者名
      長谷祐、小林康志、川﨑訓昭、長命洋佑、上田暢子、落合孝次、伊庭治彦、小田滋晃
    • 学会等名
      日本ブドウ・ワイン学会
    • 発表場所
      大分県大分市
  • [学会発表] 日本における外食産業と農業との連携事例および課題

    • 著者名/発表者名
      小田滋晃、長命洋佑、川﨑訓昭、長谷祐
    • 学会等名
      国際シンポジウム『農業の高付加価値の創出のための外食産業との連携方案』
    • 発表場所
      韓国農村経済研究院
    • 招待講演
  • [学会発表] An analysis of Wine industrial structure in Japan

    • 著者名/発表者名
      Noriaki KAWASAKI, Tasuku NAGATANI et al
    • 学会等名
      International seminar of wine business
    • 発表場所
      INRA Montpellier, France
  • [図書] やっぱりおもろい!関西農業2012

    • 著者名/発表者名
      桂明宏
    • 総ページ数
      36-46
    • 出版者
      昭和堂

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi