研究課題
基盤研究(B)
皮下脂肪由来間葉系幹細胞(AT-MSC)の凝集塊を積層して円柱の移植構造体を作製した。両側大腿骨の滑車溝に同形・同サイズの骨軟骨欠損部を作り,右に構造体を移植,左は無処置とした。移植後CT検査では,欠損部の周縁と底面から再石灰化が進行し,移植欠損部のX線不透過領域の方が早く縮小した。6ヵ月後の病理組織検査では,移植部は繊維軟骨で,対照部は肉芽組織で充填されていた。12ヵ月後では,移植部で繊維軟骨の一部に硝子軟骨が散見されたが,対照部は表層のみ繊維軟骨であった。移植部深層では軟骨下骨が充実していたが,対照では骨欠損が残存した。人工足場を用いないAT-MSC単独移植による骨軟骨再生が可能となった。
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http://www.vet.kagoshimau.ac.jp/kadai/Vsurg/surg/index.php?%E7%A0%94%E7%A9%B6%E7%B4%B9%E4%BB%8B