シロイヌナズナの小胞体膜結合型転写因子bZIP60が小胞体膜に存在するIRE1による細胞質スプライシングにより活性化されることを明らかとした。つまりスプライシングによりタンパク質の読み枠がずれた結果、翻訳された膜貫通ドメインを持たないタンパク質が核へ移行しBiPに代表される下流の小胞体ストレス応答関連遺伝子の転写を誘導すると考えられた。さらにIRE1は小胞体で合成される大部分のタンパク質のmRNAを分解することも明らかとした。一方、bZIP28の切断にこれまで関与が予想されていたプロテアーゼS1Pが関与しないことを明らかとした。
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