研究課題
TESOTfとコリジンで処理してアセタールからカチオン種(コリジニウム塩)を生成して様々な求核置換反応(求核種として水を用いた場合には脱保護が進行)を行ってきたが、アセタールからカチオン種を生成させる真の活性種がTESOTfとコリジンの複合塩であることを明らかにした。次いで、この複合塩はアセタールの立体環境の識別に優れていることを見出し、2種類の異なるアセタール間で、立体識別的求核置換反応を行うことに成功した。すなわち、ジイソプロピルアセタールまたはジオキサン存在下に、選択的にジメチルアセタールへ求核置換反応させることに成功した。この場合にも水を求核反応剤とした場合には、選択的に脱保護できた。また周辺立体環境の異なる同一の2個のジメチルアセタールのうち、立体的込み合いが小さいジメチルアセタールを選択的に脱保護することにも成功した。またジメチルアセタール由来のコリジニウム塩に長鎖のアルコールを求核置換させて得られる混合アセタールを改めてTESOTfとコリジンで処理すると、より立体的に小さいメトキシ基がコリジンと置き換わったコリジニウム塩が選択的に生成し、ついでNaBH4で還元すると、単一のエーテル化合物が得られることも見出した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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