研究課題/領域番号 |
23390022
|
研究機関 | 神戸薬科大学 |
研究代表者 |
岡野 登志夫 神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (20131542)
|
研究分担者 |
中川 公恵 神戸薬科大学, 薬学部, 講師 (90309435)
|
キーワード | ビタミンK2 / ヒト / 合成酵素 / UBIAD1 / 遺伝子欠損動物 / コンデショナル・ノックアウト / CAG-Creヘテロマウス / CAG-Flpヘテロマウス |
研究概要 |
平成23年度において、以下の研究成果を得ることができた。 1.Ubiad1遺伝子exon1ターゲティングベクター導入ES細胞3クローン(a3037、a3096、a3097)を作成し、それぞれのクローンからキメラ率100%のキメラマウスを取得した。 2.キメラマウス(雄)とC57BL/6J雌マウスの交配により22匹のヘテロF1産仔を得た。 3.Ubiad1遺伝子ヘテロコンディショナルノックアウトマウスとの交配に使用するため、B6;CBA-Tg(CAG-Cre)47Imeg(以下CAG-Cre)ヘテロマウスおよびB6;D2-Tg(CAG-Flp)8Imeg(以下CAG-Flp)ヘテロマウスの増産を行った。 4.Ubiad1遺伝子コンディショナル・ノックアウトマウスのF1ヘテロ接合体マウス♂(Ubiad1floxE1+neo/+)と、CAG-Creヘミ接合体マウス♀との交配により、F2マウスを作出した。遺伝型解析の結果、a3097から3匹のF2マウスが、a3037からは7匹のF2マウスがCreによる組換えでflox遺伝子領域が除去されたヘテロ接合体マウス(エクソン欠損ヘテロ接合体マウス:Ubiad1dE1/+;CAG-Cre)として得られた。 5.Ubiad1遺伝子コンディショナル・ノックアウトマウスのF1ヘテロ接合体マウス♂(Ubiad1floxE1+neo/+)と、CAG-Flpヘミ接合体マウス♀との交配により、F2マウスを作製した。遺伝型解析の結果から、a3037からは2匹のF2マウスが、a3097からは4匹のF2マウスがFlpによる組換えでneomycin耐性遺伝子が除去されたマウス(Ubiad1floxE1/+;CAG-Flp)として得られた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Ubiad1遺伝子欠損マウスの作出に必要な以下の(1)~(7)のすべてのプロセスにおいて満足すべき結果が得られている。 (1)ubiad1遺伝子exon1をターゲティングしたES細胞クローンの取得、(2)キメラマウスの作製、(3)野生型マウスとのF1ヘテロマウスの作出、(4)B6;CBA-Tg(CAG-Cre)47Imegヘテロマウスの増産、(5)B6;D2-Tg(CAG-Flp)8Imegヘテロマウスの増産(6)F2(ubiad1dE1/+;CAG-Cre)マウスの作出、(7)F2(ubiad1floxE1/+;CAG-Flp)マウスの作出
|
今後の研究の推進方策 |
平成23年度の実績を踏まえて、以下の(1)、(2)のヘテロマウスを作出し、これらを用いて最終的にubiad1遺伝子欠損マウスを取得する。現在のところ研究計画に問題点はなく、変更も必要ない。 (1)Cre発現ヘテロKOマウス(-/+:Cre/+)とワイルドマウスを交配させ、産仔のジェノタイプ解析とCre遺伝子の有無により、ヘテロKOマウス(-/+)を取得する。 (2)Flp発現ヘテロKOマウス(flox/+:Flp/+)とワイルドマウスを交配させ、産仔のジェノタイプ解析とFlp遺伝子の有無により、ヘテロfloxマウス(flox/+)を取得する。
|