研究課題
平成25年度において、以下の研究成果を得ることができた。1.全身性ubiad1遺伝子欠失マウスは全例が胎生致死であったため、ubiad1-/-ES細胞塊を作製し、mRNAおよび蛋白レベルでubiad1が発現していないことを確認した。さらに、MK-4合成能を欠失し、一方、野生型と同程度のCoQ9/10合成能を保持していることを確認した。さらに、ubiad1+/-マウスの組織中MK-4濃度およびMK-4合成活性が野生型のほぼ半分に低下していることを確認した。2.Ubiad1 flox/floxマウスとNestin-Cre発現マウスの交配により出生したNestin発現組織特異的ubiad1遺伝子欠失ホモマウス(Nestin-CKO)は、出生後12週齢で野生型に比べて体重、骨密度および筋肉量が有意に低かった。また、野生型に比べて水平棒・平行棒試験および自発的交替行動変化率は有意に低く、一方、自発行動量は有意に高く、不安定な情動行動を呈した。Nestinが高発現している中枢神経系で、ubiad1の遺伝子発現は殆ど認められなかった。Nestin-CKOの脳(大脳、小脳、中脳、間脳、延髄、嗅球)内MK-4濃度は野生型に比べて著しく低く、一方、CoQ9/10濃度に有意な差異は認められなかった。3.Ubiad1 flox/floxマウスとOsterix-Cre発現マウスあるいはSynapsin-Cre発現マウスとの交配によりOsterix発現組織特異的ubiad1遺伝子欠失ホモマウス(Osterix-CKO)およびSynapsin発現組織特異的ubiad1遺伝子欠失ホモマウス(Synapsin-CKO)の作出に成功した。現在、詳細な表現型解析と神経組織および骨におけるMK-4合成能およびCoQ9/10合成能について検討している。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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