研究課題
基盤研究(B)
H+/有機カチオン交換輸送体であるMATEについて、薬物の他、内因性代謝物・蛍光物質の尿中排泄に関わること、さらに、cimetidinenなどによる腎排泄における薬物間相互作用の一部はMATE阻害で説明できることを明らかにした。NPT4が促進拡散により利尿薬などアニオン性薬物を輸送する。OCT2が尿中排泄を受ける有機カチオンのうち極性の高い化合物を主に基質とするのに対して、新たにMCT9がOCT2とは異なる基質選択性を示す有機カチオントランスポーターであることを明らかにした。MCT9は腎臓に加えて血液脳関門にも発現が認められることから、薬物の脳内動態にも関与しているものと考えられる。
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