研究課題
1.EGFシグナルの乳腺幹細胞と乳ガン幹細胞制御機構の解析MMTV-ErbB2マウスとFRS2betaノックアウトマウスを交配させたマウス(MMTV-ErbB2/FRS2beta-/-)の解析を行った。正常乳腺、授乳期乳腺、さらにそこに発症してきた乳ガンのスフェア形成能を調べたところ、いずれにおいても、FRS2betaノックアウトマウス由来の細胞は、野生型マウス由来の細胞に比較し、スフェア形成能が低下していた。FRS2betaの発現は、正常乳腺でも、癌化した乳腺でも、幹細胞性の維持に重要であることが示唆された。2. FRS2alphaコンディショナルノックアウトマウスのヘテロマウスがほぼ完成した。
2: おおむね順調に進展している
1.EGFシグナルの乳腺幹細胞と乳ガン幹細胞制御機構の解析FRS2betaの発現は、正常乳腺でも、癌化した乳腺でも、幹細胞性の維持に重要であることが示された。長年、我々はFRS2betaに着目して研究をやってきており、この分子の研究については世界的に我々が最も進んでいる。それが、正常でも癌でもその幹細胞そのものの機能を制御していることがわかったことは、画期的である。2.FRS2alphaコンディショナルノックアウトマウスほぼ完成に近い形まで持ってこれ、順調である。
FRS2betaノックアウトマウスにおこっているエピゲノム異常の解析を中心に行う。この解析により、がんの原因の本態が明らかになり、これまでになかった革新的な創薬へつながる可能性がある。
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