研究課題/領域番号 |
23390087
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
黒田 雅彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (80251304)
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キーワード | エクソソーム / miRNA / がん幹細胞 / 羊膜細胞 / iPS細胞 |
研究概要 |
(1)効率的な標的細胞へのエクソソームの導入法の確立 我々は、エクソソームの膜表面に、がん特異的に結合する分子を発現させ、がん幹細胞を標的とするエクソソームの作製を検討した。今年度は、EGF,GE11以外にもHBV由来の表面マーカーの検討を行った。 (2)細胞治療医薬品としての免疫拒絶を回避するための羊膜細胞や骨髄間葉系幹細胞からのエクソソームの作製 1.今年度羊膜細胞からのエクソソームの単離を行った。 2.骨髄間葉系幹細胞(mesenchymal stem cell:MSC)からのエクソソームの単離を行った。 (3)自己移植としてのiPS細胞からのエクソソームの作製 今年度マウスips細胞を用いてエクソソームの単離を行った。 (4)マウス実験による抗腫瘍効果及び安全性の検討 1.肝癌細胞移植モデルの検討:HCV(HCV レプリコン RNA)が自律複製している細胞株であるOR6及びSN1aを、RAGマウスに移植したモデルを作製した。本HCVモデルマウスを用いて293T細胞よりmiR-199a含有エクソソームを作製し、本モデルマウスにi.v.する事で腫瘍増殖抑制効果を判定した。 2.Luciferaseトランスジェニックマウス(Tg)の作製とエクソソームの安全性、生体内代謝の検討:これまでの研究によって、マウスに導入したエクソソームが移植した腫瘍に到達することはわかっているが、他の臓器への集積に関する知見や、外来のエクソソームによる安全性の検討はされていない。このような背景から、本研究項目においては、Luciferaseの活性を指標に、siRNA含有エクソソームを用いて全身の分布を検討した。具体的には、Chiken-β-Actin Promotorを用いて、全身にLuciferaseを発現するトランスジェニックマウスを作製した。今年度は、本マウスにLuciferase siRNAを投与し、外来性エクソソームの全身分布と、体内動態を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画の予定で順調に進んでいる。miRNAライブラリーの効率の良い作成が少し予定より遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の予定通りに計画を進行させていく。また、エクソソームに効率的にmiRNAを導入する手法に関しては、より力を入れて研究していく必要がある。
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