研究課題/領域番号 |
23390144
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研究機関 | 国立医薬品食品衛生研究所 |
研究代表者 |
斎藤 嘉朗 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 部長 (50215571)
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研究分担者 |
石井 明子 国立医薬品食品衛生研究所, 生物薬品部, 室長 (50291117)
加藤 健 独立行政法人国立がん研究センター, 中央病院, 医長 (50501855)
中村 亮介 国立医薬品食品衛生研究所, 医薬安全科学部, 室長 (50333357)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 抗体医薬品 / 副作用 |
研究概要 |
重篤なインフュージョン反応(注入に伴う反応)の自発報告件数を調査したところ、2008年から2013年の6年間で、セツキシマブが計227件と最も多く、次いでインフリキシマブの119件であり、3位のトラスツズマブ41件以下に比して1桁多いものであった。また、年平均報告数でもセツキシマブ(37.8件)、インフリキシマブ(19.8件)が上位を占め、以下、モガムリズマブ(14.0件)、ペルツズマブ(8.0件)、トラスツズマブ(6.8件)であった。平成25年度において、大腸がん患者に対してセツキシマブあるいはパニツムマブを含む化学療法を受けた26名についてレトロスペクティブに検討した結果、インフュージョン反応を来した患者は0名であり、追加の試料収集はできなかった。細胞を用いた機序の解明と予測系の開発では、前年度に引き続き、ヒト末梢血単核球(PBMC)からのサイトカイン放出を指標としたin vitroでのインフュージョン反応予測系を用いた検討を行った結果、測定対象とした計18種類のヒトサイトカイン・ケモカインのうち、血球細胞に発現する抗原に対してアゴニスト作用を有する抗体医薬品(TGN1412、muromonab-CD3)により、顕著な誘導の認められるもの(6種)を明らかにした。また、抗体医薬品のIgGサブクラスの違いによってサイトカイン放出誘導能の異なるもの(2種)を見出し、これらのサイトカイン・ケモカインが、IgGサブクラスの異なる抗体のインフュージョン反応の発現の差異に関わる可能性を明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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