研究課題
卵膜由来の間葉系幹細胞(MSC; mesenchymal stem cell)分類法、細胞純化および誘導法を開発し、様々な疾患に対応した最適な細胞移植療法を確立することを目的とし、下記の検討を行った。1.卵膜MSC移植の臨床応用を目指した基礎的研究【各種難治性疾患モデルにおける卵膜MSC移植による治療効果解析】①ラット心筋梗塞モデルにおける卵膜MSC移植による治療効果メカニズム解析:核医学技術を用いhNIS過剰発現系による細胞トラッキング法確立し、卵膜MSC細胞の移植後の動態を経時的に観察可能な系を確立した。②ラット人工心肺モデルにおける卵膜MSC移植による治療効果メカニズム解析:ラット人工心肺モデルを確立し、卵膜MSC移植による治療効果を証明した。③マウスSLEモデルにおける卵膜MSC移植による治療効果メカニズム解析:マウスSLEモデルを確立し、卵膜MSC移植による治療効果を証明した。【分離・大量培養法の樹立】細胞移植に必要なMSCを確保するには、セルプロセシングセンター(CPC)にて組織からMSCを分離培養する必要がある。国立循環器病研究センターCPCにおいて、GMPに準じたヒト卵膜MSC調製法の確立した。更に本調整法に関し、北海道大学病院臨床研究開発センターCPCへの技術移転を行った。2.卵膜MSC移植による前臨床試験【大型動物における卵膜MSC静脈内投与による毒性・安全性試験】臨床応用を目指した研究において、安全性を評価するには大動物を用いた検討は必須である。そこで、大動物を用い、卵膜由来MSCの大量静脈内投与による毒性・安全性評価を行った。ブタにおいて、卵膜由来MSCを経静脈的に大量投与を行い、観血的大・肺動脈圧、経皮的動脈血酸素飽和度を経時的にモニターし、血行動態変化の有無がないことを確認した。
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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Cell Transplant.
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PLoS One. 2014 Feb 14;9(2):e88319.
巻: 9 ページ: e88319
10.1371/journal.pone.0088319