研究課題
1) 肥満・糖尿病発症マウスモデルを用いた低レベル持続性炎症におけるアルギナーゼIの動態と制御による肥満及び糖尿病発症予防に関する研究マウスに高カロリー食を摂取させたところ、体重増加と共に、血糖値、血清インスリン値、アルギナーゼ活性、アルギナーゼIの上昇が認められ、アルギナーゼI濃度及びアルギナーゼ活性が、血糖値と正の相関、L-arginine及びNO2-と負の相関があった。さらに、肝臓組織内のアルギナーゼIの免疫組織学的局在を検討したところ、高カロリー食群で染色性の低いことが判明し、血清中アルギナーゼIの増加が,肝臓からの遊離である可能性が示唆され、脂肪肝による動脈硬化に肝臓からの遊離アルギナーゼIによるL-arginine低下からくるNO合成低下が関与している可能性が示唆された。さらに、アルギナーゼ阻害剤であるnor-NOHAを高カロリー食群に同時に投与したが、血糖値及び体重には変化が認められなかった。2) マウス喘息モデルを用いた呼気NOの発生機序の解明平成24年度までに、ヒトにおいて呼気NOが血清中亜硝酸イオン(NO2-)濃度と関連することが判明したので、マウスにおいて呼気中NOが増加する可能性について検討した。マウスにNO2-を投与後、呼気を採取してNO analyzerに直接導入・測定したところ、得られたNOシグナルの環境中NOとの差分は微弱で、現行法での検出は困難と考えられた。現在、新規検出手法について検討中である。NO2-からNOへの還元については、キサンチンオキシダーゼに着目して検討を行ったところ、喘息マウスモデルにおける発現が増大し、酵素活性も上昇が認められた。また、肺組織及びBALFにおけるNO2-の量は減少しており、NOの産生に利用されている可能性が示された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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