研究課題/領域番号 |
23390174
|
研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
大久保 孝義 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (60344652)
|
研究分担者 |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 生活習慣病予防センター, 特任教授 (70144483)
三浦 克之 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (90257452)
門田 文 大阪教育大学, 教育学部, 准教授 (60546068)
藤吉 朗 滋賀医科大学, 医学部, 特任講師 (10567077)
|
研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | 社会医学 / 循環器・高血圧 / 疫学 / 心異所性脂肪 / コホート研究 / 心臓CT / 潜在性動脈硬化 |
研究概要 |
本研究は、詳細な潜在性動脈硬化関連指標・危険因子測定を実施している日本人一般住民の前向きコホートに、新たに心臓マルチスライスCTによる心臓周囲脂肪(Pericardial fat)の測定を加えることにより、米国人と異なり肥満が少ない日本人におけるPericardial fat分布の実態・関連要因・および潜在性動脈硬化指標との関連を、横断的・縦断的に明らかにしようとするものである。本年度は以下を行った。 1)フォローアップ調査時Pericardial fatの定量的評価 平成12年-17年に心臓マルチスライスCT測定を実施した対象者約1,300名のうち、平成22年-24年にフォローアップ調査に参加した330人について、フォローアップ時のPericardial fat測定を実施した。Pericardial fatの測定は前年度に引き続き、米国のMESA研究 (米国のmulti-ethnic populationおいて実施されている潜在性動脈硬化に関する大規模疫学調査) 等におけるPericardial fat測定を統括するなど 、Pericardial fatの測定のエキスパートであるHarbor UCLA Medical Center のBudoff教授にPericardial fat測定を委託し実施した。 2)ベースライン調査データベースの構築、および中間解析 前年度に測定したベースライン時のPericardial fat測定結果を、既存の本調査のデータベースと統合し、ベースライン調査データベースを構築した。これを用いて、Pericardial fat分布の実態、他の肥満指標・生活習慣・潜在性動脈硬化指標との関連について中間解析を実施した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
フォローアップ調査CT測定は順調に実施されている。今年度予算の範囲で可能な最大数のPericardial fat測定も実施できた。ベースライン調査データベースを完成させ、中間解析を実施した。
|
今後の研究の推進方策 |
各種測定を継続し、フォローアップ調査時のPericardial fatの測定結果をベースライン調査データベースに加えて、データベースを完成させる。これを用いて、Pericardial fat分布の実態・関連要因・および潜在性動脈硬化指標との関連についての横断的・縦断的分析を実施し、成果を学会等で公表したい。
|