研究課題/領域番号 |
23390176
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 能行 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00191809)
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研究分担者 |
尾崎 悦子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (00438219)
近藤 正樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (20315964)
水野 敏樹 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30264782)
中川 正法 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50198040)
栗山 長門 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (60405264)
山田 惠 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80315960)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 認知症 / 疫学 / リスク要因 |
研究概要 |
平成14年度・15年度科学研究費補助金による基盤研究(B)(2)「画像診断に基づく頭頚部動脈硬化症のリスクに関する疫学研究」(研究代表者:渡辺能行)を実施した際の受診者486人のうち、平成19年度・20年度科学研究費補助金による基盤研究(B)(2)「軽度認知機能障害の発生要因に関する追跡研究」(研究代表者:渡辺能行)の追跡調査の結果、461人が10年後の追跡調査対象者となった。 平成23年度にはこの461人を対象にして平成24年度・25年度に追跡調査を実施することの周知を兼ねて、これまでの研究成果についてのニュースレターを郵送したところ、32人の宛先人不明者が把握できたので、平成24年度・25年度の追跡調査対象者は429人となった。平成24年度には、このうち145人の追跡調査が実施できた。 平成25年度には、対象者の残りの284人に、平成24年度と同様、健診による追跡調査への参加を呼びかけ145人が参加した。健診としては、MRI検査、MMSEによる認知機能検査とWord fluency test、身体計測、血圧測定、PWVと中心血圧測定、橈骨骨密度測定、握力検査、下腿筋力検査、口腔健診、血液検査(貧血検査、肝機能検査、脂質検査、血糖、HbA1c、高感度CRP等)を行った。平成24年度と合わせると290人に追跡調査が実施でき、頭部MRI検査を含めた完全な追跡調査を実施できた者は288人となった。 元々、10年間の追跡調査への協力をお願いしていたが、平成24年度と平成25年度の参加者290人全員に対して更に約20年間の自記式調査票の郵送による追跡調査への協力の依頼を行うとともに、宛先人不明者へは住民台帳閲覧による異動調査と死亡個票閲覧調査への協力依頼も行い、住民台帳閲覧の協力の得られなかった2名を除く288人から協力の同意書を取得することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度は対象者の残りの284人を対象に平成24年度と同様の追跡調査を実施し、145人に追跡調査を実施することができた。なお、1人はMRI検査を実施できなかったので平成24年度と合わせると290人に追跡調査が実施でき、頭部MRI検査を含めた完全な追跡調査を実施できた者は288人となった。この人数は研究対象者429人のうち約67%であり、配分された研究費で充当できる上限に近い人数である。
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今後の研究の推進方策 |
研究の最終年度である平成26年度には、5年前のMMSE検査で認知機能に異常を認めず、5年後の今回MMSE検査において軽度認知機能障害者を認めた者をケースとし、5年後の今回のMMSE検査において軽度認知機能障害者を認めなかった正常者をコントロールとして、コホート内症例・対照研究の手法を用い、10年前の生活習慣、血液検査マーカー及び頭部MRI検査における深部白質病変等の要因について、軽度認知機能障害の発生のリスクを解析し、その危険要因を明らかにする予定である。
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