CT撮影による腹部内臓脂肪、並びに脂肪肝と生活習慣病の関係を明らかにするため、2005~2009年度にかけて前向きコホート研究を立ち上げた。今回は、主に2005~2007年度に登録された参加者の追跡調査を実施した。さらに、CT撮影による脂肪肝の測定に対してその信頼性の検討を行い良好な結果を得た。2014年の2月の時点までの追跡データをもとに縦断的に解析を行った。腹部内臓脂肪は、2型糖尿病、高血圧症、高トリグリセライド血症、低HDLコレステロール血症の危険因子であり、脂肪肝とは独立の関係であった。一方、脂肪肝は、2型糖尿病と低HDLコレステロール血症の発症のみで有意であった。
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