研究課題/領域番号 |
23390180
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
玉置 淳子 近畿大学, 医学部, 准教授 (90326356)
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研究分担者 |
伊木 雅之 近畿大学, 医学部, 教授 (50184388)
佐藤 裕保 仁愛大学, 人間生活学部, 准教授 (10337115)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 骨折 / 骨粗鬆症 / リスク評価 / 無作為標本 / 前向きコホート研究 / 地域保健 |
研究概要 |
本年度は、福島県N町のJPOSコホート研究の満15年追跡調査を、調査時現在同地域に在住する440人を対象として実施し、72.7%(320人/440人)の追跡率を得た。平成23年度に実施した香川県S市、北海道M町、新潟県J市の3地域の満15年追跡調査と併せると、4地域全体で1862人を対象とし、1316人が受診したこととなった(追跡率 70.7%)。 福島県N町においても主要な結果指標である症候的骨折の発生状況について、対象者の面接調査時に把握した。また、椎体骨折診断のための胸腰椎デジタル画像については、福島県N町を含めた4地域全体で15年次調査時50歳以上の367名について収集した。 また、福島県N町の15年次調査の未受診者120人を対象に、症候的骨折の発生状況の把握を目的とし郵送調査を実施し、その後の電話による聞き取り調査結果を併せ、101名について回答を得た。この回答結果と沖縄県M市でのアンケート調査結果を併せると5地域全体で94.2%(1998人/2122人)について症候的骨折の発生状況を把握できることとなった。 さらに、ベースライン時の凍結保存血清を用いて、骨質指標である血清ペントシジン及び別途研究費にて骨代謝指標P1NP,血清CTXを測定した。未受診者の症候的骨折の発生状況を把握し、骨粗鬆症性骨折の中で最頻の椎体骨折発生の診断を行ない、今年度測定したデータを含め日本人女性のための改訂版WHO骨折リスク評価モデル及び椎体骨折リスク評価モデルの構築を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
福島県N町について15年次調査を行い、昨年度実施した3地域のデータと併せ全体で70.7%(1316人/1862人)の追跡率を得た。また、N町での未受診者調査及び沖縄県M市でのアンケート調査の結果、ベースライン時40歳以上の対象者については5地域全体で、94.2%(1998人/2122人)について症候的骨折の発生状況を把握できることとなった。椎体骨折リスク評価モデルの対象であるベースライン時50歳以上については、269人について胸腰椎デジタル画像を撮影し、骨折リスク評価モデルのためのデータベース構築の基盤を整えた。よって、現在までの達成度はおおむね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
本年度は、椎体骨折発生の診断を完了させ、骨粗鬆症性骨折及び椎体骨折について、古典的リスク要因、骨折歴、骨密度、骨代謝指標等がもつ寄与の大きさをポアソン回帰で求め相対リスク評価モデルの構築を試みる。次いで、求めた個人の骨折発生の相対リスクに日本人女性における骨粗鬆症性骨折発生率と生存率を乗じて、向こう10年間の絶対リスクとし、椎体骨折リスク評価モデルと日本人のための改訂版WHO骨折リスク評価モデルの構築を試みる。
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