研究課題/領域番号 |
23390181
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研究分野 |
公衆衛生学・健康科学
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研究機関 | 国立保健医療科学院 |
研究代表者 |
土井 由利子 国立保健医療科学院, その他部局等, 統括研究官 (70280758)
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研究分担者 |
石原 金由 ノートルダム清心女子大学, 人間生活学部, 教授 (80159756)
内山 真 日本大学, 医学部, 教授 (20221111)
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研究期間 (年度) |
2011-11-18 – 2015-03-31
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キーワード | 睡眠 / 朝型-夜型タイプ / 概日リズム / 幼児 / CCTQ / 疫学 |
研究概要 |
「研究目的」近年、大人社会の夜型化や24時間化が進み、その影響で子どもの睡眠が夜型化し、子どもの成長や行動などに問題を引き起こすのではないかという懸念が広がっている。しかし、幼児用(保護者記入)の標準化された評価尺度が無かったため、幼児の朝型‐夜型の個人差や夜型化傾向に関する研究は立ち遅れている状況にあった。本研究では、スイスのチューリッヒ大学で開発された自記式尺度Children’s Chronotype Questionnaireの日本語版(CCTQ-J)を開発し、CCTQ-Jを用いた実証的研究を実施し、日本人の子どもにおける朝型‐夜型の個人差に関する分布を明らかにすること、その関連要因の検討を行うことを目的とする。「研究成果」埼玉県和光市の幼稚園・保育所に通う幼児の保護者383名の協力を得て、CCTQ-Jを用いたパイロット調査を実施した。その結果、朝型‐夜型タイプの分布は、朝型139(36.3%)、中間型187(48.8%)、夜型43(11.2%)、不明14(3.7%)であった。幼児の朝型‐夜型は、保護者の朝型‐夜型傾向やライフスタイルと関連しており、幼児自身の睡眠・覚醒のタイミングや睡眠時間に影響を与えていることが示唆された。今後、幼児の行動・情緒との関連について検討を加える予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画通り、おおむね順調に研究が進行している。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度のパイロット調査の結果を参考に、平成25年度は本調査(全国調査)を実施する。調査を実施するに当たっては、研究対象者の代表性を担保できるよう、抽出方法およびリクルート方法等について十分に検討した上で、今秋頃に実施をする運びである。
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