研究課題
①サルコペニック肥満の定義:これまで蓄積された約1600例を対象として、大腿CTによる評価に引き続き、バイオインピーダンス法による筋肉量、握力を指標として、50歳未満例の-1SDおよび全集団の20%値からサルコペニアを定義した。CTによる内臓脂肪面積100cm2以上と定義した肥満と組み合わせてサルコペニック肥満を定義した。握力、筋肉量は、大腿筋横断面積と極めて強い相関を示し、大腿筋面積の代用指標となる。②身体計測値等による筋肉量推定の構築:ヒップ、ウエストを加えることで大腿筋横断面積の近似値が改善することを見出した。さらに、大腿周囲径が極めて近似が高いことを見出し、症例数を増やして論文化を進めている。③老化関連要因との検討:サルコペニック肥満と老化関連因子、機能障害、臓器障害との関連性の検討を進めた。サルコペニック肥満はbaPWVと有意に相関するだけではなく、血圧反射波の増大や中心血圧の上昇を伴っており、論文に報告した(Int J Cardiol 2014 in press)。筋肉量の低下が、血中BNPの増加と関連していることを見出し、論文に投稿した。また、サルコペニアと関連するレプチン抵抗性が、脳および腎での微小血管病と関連することを論文報告した(Atherosclerosis 2014 in press)。④病因の検索:サイトカイン、接着因子、MMPとサルコペニアとの関連性の検討を行ったが、有意な相関は認められなかった。⑤糖尿病マウス(KKAyおよびdb/db)のカルディオトキシン誘導性筋損傷モデルにおいて、骨格筋内に著しい異所性脂肪沈着が出現することを見出した。サルコペニア肥満モデルとして論文化を進めている。⑥縦断研究::アンケートを実施し、転倒、骨折、心血管病の新たな発症、死亡の発生の調査結果を得た。集計を進め、論文化を目指す。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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