研究課題/領域番号 |
23390199
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石井 秀始 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (10280736)
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研究分担者 |
森 正樹 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70190999)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | 癌幹細胞 / マイクロRNA / ニッチ / 消化器癌 |
研究概要 |
1)革新的・低侵襲の癌治療法の開発:革新的な消化器癌医療の具現化を目指して、新しいリプログラミング技術を導入し、新規の癌治療法を開発。癌幹細胞および免疫担当細胞等の宿主細胞を標的化。2)臨床応用に向けた基盤構築:小動物実験を経て将来の臨床試験に向けて基盤を構築。初年度は、癌細胞側と宿主側の双方を標的とした新しい医療の創出を目指して、試験管内実験と動物実験を有機的に組み合わせて未来医療の基盤の構築を目指した。【成果】1)「消化器癌幹細胞(CSC)」に対するリプログラミング(RP)。試験管内実験として上細胞株および新鮮臨床材料から消化器癌幹細胞(CSC)を精製、ゲノム挿入変異がないセンダイウイルス・合成オリゴマイクロRNAによりRPの詳細な実験した。その結果、今年度は特にCSCと非CSCのRP感受性を研究し、CSCはRP感受性が高く特に低酸素環境下でその感受性が増強した。動物実験として免疫不全マウスの同所移植および異所移植を実施。既知の癌遺伝子群、癌抑制遺伝子群の網羅的PATHWAY解析をqRCR、蛋白質から分子機構を究明した。高感度のゲルプロテオミクス解析の結果、リプログラミング効率を格段に向上させるための鍵分子を同定した。2)ゲノム変異のないマイクロRNA単独によるRP。高精度の誘導条件として時系列に動態を検討し、癌細胞および宿主細胞に対する最適の誘導条件を明らかにした。今年度は特に、癌周囲の活性型線維芽細胞から液性因子を介して活性化したTGFb情報伝達経路の重要性を明らかにした。また、癌遺伝子及び癌抑制遺伝子経路が与える分子病態的な影響をCSCのRPの点から究明した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
癌幹細胞の代謝特性を究明するための新規分子探索な順調に推移し、標的シーズまで開発が進捗している。
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今後の研究の推進方策 |
癌幹細胞の代謝特性の国際競争はきわめて激しいので、計画に沿ってぶれる事なく迅速に目標を達成し、臨床応用の早期実現に向けて研究事業を展開する。
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