研究課題
基盤研究(B)
肝線維症は、C型肝炎ウイルス(HCV)が主原因であるが、HCVが肝線維化を進行させる仕組みはわかっていない。我々は、HCVのNS3プロテアーゼが、TGF-βを真似て直接TGF-β受容体に結合、肝臓内コラーゲン産生を増加させるsmadシグナルを活性化し、肝線維化が進行するという新たな分子機構を見つけた。TNF-αは、HCV感染肝細胞表面上でNS3と共局在するTGF-β受容体の発現を促進、これを亢進した。コンピュータシミュレーションにより推測されたTGF-β受容体結合部位に対するNS3抗体は、HCV感染肝細胞のsmadシグナル、HCV感染によるヒト肝細胞移植キメラマウスにおける肝線維化を抑制した。
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Sci. Rep
巻: 3 ページ: 3243
10.1038/srep03243
Biochem. Biophys. Res. Commun
巻: 407(1) ページ: 135-140
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http://www.riken.jp/pr/press/2013/20131127_1/