研究課題
<心房細動に関する計画>日本人GWAS研究により、新たにIL-6Rの3’UTRに心房細動関連SNPが同定された。IL-6Rの3’UTRのハプロタイプ解析を行ったところ、3つのハプロタイプ(ここでは暫定的にハプロタイプA, B, Cと呼ぶ)があり、これらのSNPs近傍に老化に関連するマイクロRNAの結合部位があることがバイオインフォマティクスで知られている。そこで、3つのハプロタイプで同マイクロRNAによるIL-6R転写抑制に違いがあるか検討したが、有意な違いはなかった。IL-6RのSNPと心房細動リスクとの関係には、マイクロRNAによる制御は関与しないことが示唆された。<心室細動/突然死に関する計画>(A)NOS1APに関する検討:NOS1AP KOマウスでは酸化ストレスが増強していた。その結果、細胞内カルシウム動態が異常となり、これが不整脈・心不全のいずれも増強することが示唆された。(B)CLCKAに関する検討:最近、心不全に関するGWASで腎臓特異的イオンチャネルCLCKA(申請者は同チャネルの機能を世界で初めて解析した)が同定された。心不全に関連する遺伝子が腎臓のイオンチャネルであったことは、心不全で注目されている心腎連関の解明の手掛かりとなることが示唆される。そこで、CLCKAのKOマウスを用いて心腎連関のメカニズムを検討した。CLCKA KOマウスでは圧負荷刺激により心不全シグナルの活性化が増強していることが示唆された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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