研究課題
①miR-33bのSrebf1へのノックインマウスの解析:miR-33bノックインマウスはSrebf1のイントロン16を改変して作成したが、エクソン16とエクソン17の間のスプライシングは正常に生じていた。このマウスおよびコントロールマウスにおいてLXRアゴニストであるT0901317を投与したところ、Srebf1およびmiR-33bは平行して発現上昇し、イントロンから問題なくmiR-33bが発現していることが確認できた。さらに血中脂質においてはヘテロおよびホモノックインマウスの両者において約35%のHDL-Cの低下を認めた。このHDL-Cにおいては、より大きなHDL-Cが低下していることから、コレステロール逆転送系が抑制されていることが示唆された。これらの結果はmiR-33ノックアウトマウスと鏡像関係にあり、生体内でのmiR-33aおよびmiR-33bが同じ標的遺伝子に作用していることが考えられた。ApoE欠損マウスとの交配による動脈硬化モデルは現在組織評価中である。②大動脈瘤モデルの作成:miR-33欠損マウスにおいては塩化カルシウムモデル、アンジオテンシンII負荷モデルにおいて、動脈瘤の形成が少ないことが判明した。炎症反応シグナルの差異につき検討中である。③胸部大動脈縮窄モデルによる心肥大・心不全モデルの作成:miR-33欠損は心肥大には影響しないが、線維化が著明に軽減していた。マクロファージ機能、線維芽細胞機能の変化につきさらに検討中である。④ヒトでのmiR-33a/bの発現レベルと病態との関係についての検討:ヒト肝臓生検サンプルにおいて、発現と組織との関係を検討した。どちらもmiR-33a/bその相補鎖であるmiR-33a*/b*は発現していたが、明らかな脂肪肝との関与は認めなかった。また血中miR-33b*と血中HDL-Cの間には負の相関を認めた。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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