• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

発癌の機序における線維芽細胞増殖因子の役割と新たな分子標的治療への戦略

研究課題

研究課題/領域番号 23390218
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

別役 智子  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (60333605)

研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワード肺癌 / 線維芽細胞増殖因子 / 幹細胞
研究実績の概要

線維芽細胞成長因子(fibroblast growth factor; FGF)シグナルは、肺癌を含む多数の癌での活性化が注目されている。我々は肺上皮細胞特異的に線維芽細胞増殖因子9 (FGF9)をドキシサイクリン依存性に強制発現することにより肺癌を発症するマウスモデルを見出したことから、今年度はIn vitro系FGF9投与によるクララ細胞の“幹細胞様化”の誘導系の確立をめざした。野生型マウスから分離した初代培養クララ細胞、基底細胞にrecombinant FGF9を投与しSPC発現誘導、細胞増殖の有無を検討する。多重蛍光染色によるCCSP/SPC共陽性細胞の視覚的評価に加え、SPC、CCSP mRNAに対する定量的RT-PCRによる評価、またBrdU、細胞周期の検討を行った。In vitroにおける誘導系確立を前提として、1)FGFRに対する選択的インヒビター(PD173074)、ブロッキング抗体を用いて同細胞に対するFGF9の効果がautocrine機序であることを確認し、in vitro系におけるFGF9責任受容体の検索を行った。また、FGFR下流細胞増殖シグナルについての検討を行った。さらに、FGF9誘導肺癌における責任受容体の同定を行った。まず免疫染色法にてFGF9の強制発現により形質転換する細気管支上皮細胞と腫瘍に発現するFGF受容体のスクリーニングを行った。さらに、SPC-rtTA, TRE-Fgf9-IRES-eGfpダブルトランスジェニックマウスに受容体欠損マウスを掛け合わせ、受容体欠損がFGF9強制発現による腫瘍形成を阻害できるか否かを決定した。FGFR3欠損マウスは先天的に骨過形成と難聴を呈するが肺には異常がなく交配も可能である。FGFR3の欠落がFGF9誘導肺癌を抑制でき、責任遺伝子であることを明らかにした。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Multiple roles of extracellular fibroblast growth factors in lung cancer cells2015

    • 著者名/発表者名
      Suzuki T, Yasuda H, Funaishi K, Arai D, Ishioka K, Ohgino K, Tani T, Hamamoto J, Ohashi A, Naoki K, Betsuyaku T, Soejima K
    • 雑誌名

      Int J Oncol

      巻: 46 ページ: 423-429

    • DOI

      10.3892/ijo.2014.2718

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Characterization of the cell of origin and propagation potential of the fibroblast growth factor 9-induced mouse model of lung adenocarcinoma2014

    • 著者名/発表者名
      Arai D, Hegab AE, Soejima K, Kuroda A, Ishioka K, Yasuda H, Naoki K, KagawaS, Hamamoto J, Yin Y, Ornitz DM, Betsuyaku T S,
    • 雑誌名

      J Pathol

      巻: 235 ページ: 593-605

    • DOI

      10.1002/path.4486

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり

URL: 

公開日: 2016-06-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi