近年肺癌に関して新たな分子標的薬の開発が日進月歩である。近年線維芽細胞成長因子(fibroblast growth factor; FGF)シグナルは、肺癌を含む多数の癌での活性化が注目され、FGF受容体チロシンキナーゼを抑制する新規分子標的薬が開発されている。我々は肺上皮細胞特異的に線維芽細胞増殖因子9 (FGF9)を強制発現することにより肺癌を発症するマウスモデルを利用し、FGFの発癌における役割を明らかにするとともに、FGF受容体チロシンキナーゼを標的とした分子標的治療に繋げる基礎的データを蓄積した。さらに、FGF9講発現肺癌患者の特徴を明らかにした。
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