研究課題
基盤研究(B)
成体の腎臓は再生しない臓器であるが、胎児期の腎臓には前駆細胞が存在する。本計画は、胎児期ネフロン前駆細胞で働く分子ネットワークを解明することを目的とした。核内因子Sall1 のネフロン前駆細胞特異的及び薬剤誘導性欠失マウスでは、胎生期に前駆細胞が枯渇する。これらを用いてSall1の直接の標的遺伝子群を同定した。そしてSall1が前駆細胞では正に、分化中のネフロンでは負に働いて、これらの細胞集団を未分化に維持することを解明した。この情報を元にネフロン前駆細胞の自己複製法を開発中である。通常は生後に消失するネフロン前駆細胞を未分化なまま維持できれば、腎臓再生に向けて大きな一歩となると期待される。
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J. Am. Soc. Nephrol
10.1681/ASN.2013080896
Cell Stem Cell
巻: 14(1) ページ: 53-67
10.1016/j.stem.2013.11.010
http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/divisions/integrative_cell_biology/
http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/newpress/np70.html