研究概要 |
造血幹細胞(HSCs)が骨髄ニッチに結合する仕組みを理解するために、CXCL14とCMG-1の機能を解析し、転写因子Lhx2の下流エフェクターを探索した。まず、CXCL14がCXCR4に高親和性で結合し、CXCL12依存的な造血前駆細胞の細胞移動をブロックすることを発見した。しかし、CXCL14-KOマウスの骨髄HSCに大きな異常はなかった。造血系特異的なCMG-1-KOマウスにおいても、骨髄HSCの減少は観察されなかった。最後に、Lhx2によってHSCを体外増幅する実験系を用いて、HSCの未分化性と関連する膜タンパク質を探索し、Biglycan, Esam1, Jam3等などを同定した。
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