研究課題/領域番号 |
23390282
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
島田 眞路 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (10114505)
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研究分担者 |
川村 龍吉 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (70262657)
柴垣 直孝 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (40262662)
原田 和俊 山梨大学, 医学部附属病院, 講師 (20324197)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2014-03-31
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キーワード | HSV / HIV / ランゲルハンス細胞 / 抗菌ペプチド |
研究概要 |
<LL-37発現誘導に関する検討>(目的)cathelicidinの活性は、カリクレイン5(KLK5;セリンプロテアーゼ)による前駆体hCAP18から成熟したLL-37ペプチドの酵素の処理によってコントロールされていることから、ケラチノサイト(KCs)におけるKLK5の発現レベルはLL-37の誘導と相関する。そこで我々は、KCsにおけるLL-37、hCAP18およびKLK5の蛋白レベルがHSV感染によってどのように変化するかを検討した。(結果)HSV-2はKCsにおけるhCAP18ならびにKLK5、LL-37の発現を同時に増加させることが明らかとなった。これらの結果から、HSV-2はKCsにおけるhCAP18とKLK5の発現を増加させることでLL-37を誘導することが示唆された。 <KCsから産生されるLL-37のHIV感染増強作用の証明>(目的)HSV-2感染KCsから産生される LL-37がランゲルハンス細胞(LCs)のHIV感染を増強させることを証明するために、LL-37 siRNAを用いた。尚、ウエスタンブロット法によって、KCsにおけるLL-37のタンパク質濃度は同siRNAのトランスフェクションによって有意にノックダウンされた(55%のダウンレギュレーション)。(結果)HSV-2感染KCsの培養上清によってLCsのHIV感染率は有意に増加した。さらにLL-37 siRNAを用いてLL-37をノックダウンしたKCsにHSV-2を感染させた際の培養上清は、コントロールsiRNA処理のHSV-2感染KCsの培養上清に比較して、そのLCsのHIV感染増加効果が有意に減弱していた。これらの結果は、HSV-2感染KCsの培養上清によるLCsのHIV感染増加効果にLL-37が寄与していることを示唆している。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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