研究課題/領域番号 |
23390292
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
大久保 善朗 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20213663)
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研究分担者 |
鈴木 秀典 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30221328)
舘野 周 日本医科大学, 医学部, 講師 (50297917)
一宮 哲哉 日本医科大学, 医学部, その他 (50398864)
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研究期間 (年度) |
2011-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | アルツハイマー病 / 軽度認知障害 / うつ病 / アミロイドイメージング / PET |
研究概要 |
[18F]AV-45は従来のアミロイド用リガンドと比べて敏感度、特異度共に優れているとされる。特に先行開発されたピッツバーグ化合物B(PIB)よりも病期によるアミロイドβ沈着の変化を捉えることが可能で、かつ18Fで標識された化合物であることから一回の合成で複数回の検査が可能なことから、今後アミロイドイメージングの中心技術となると期待されている。本研究ではまず[18F]AV-45を用いたアミロイドイメージングの開発導入を行った上で、高齢者を対象に [18F]AV-45を用いたPET検査を行い、アミロイドイメージングによる病態診断の意義を検討した。その結果、[18F]AV-45によるアミロイドイメージングの陽性率は、健常群では8.3%、アルツハイマー病群では85.7%であった。この結果は先行研究の結果とほぼ一致していた。さらに、さらに、軽度認知障害群においても33.3%でアミロイド病変を認めること、さらにうつ病の既往を持つ軽度認知障害群で62.5%と高い割合でアミロイド病変が検出されることを明らかにした。以上の結果から、アルツハイマー病の前駆症状としてのうつ病、あるいはアルツハイマー病の発症リスク要因としてのうつ病の意義を明らかにする必要があると思われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
[18F]AV-45を用いたアミロイドイメージングによるアルツハイマー診断の標準化を達成した。
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今後の研究の推進方策 |
高齢期に脳内アミロイド沈着とうつ病、抑うつ症状との関連を調べる。
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