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2012 年度 実績報告書

アミロイド分子イメージングによる中高年うつ病のアルツハイマー病前駆病変の検出

研究課題

研究課題/領域番号 23390292
研究機関日本医科大学

研究代表者

大久保 善朗  日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (20213663)

研究分担者 鈴木 秀典  日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30221328)
舘野 周  日本医科大学, 医学部, 講師 (50297917)
一宮 哲哉  日本医科大学, 医学部, その他 (50398864)
研究期間 (年度) 2011-04-01 – 2015-03-31
キーワードアルツハイマー病 / 軽度認知障害 / うつ病 / アミロイドイメージング / PET
研究概要

[18F]AV-45は従来のアミロイド用リガンドと比べて敏感度、特異度共に優れているとされる。特に先行開発されたピッツバーグ化合物B(PIB)よりも病期によるアミロイドβ沈着の変化を捉えることが可能で、かつ18Fで標識された化合物であることから一回の合成で複数回の検査が可能なことから、今後アミロイドイメージングの中心技術となると期待されている。本研究ではまず[18F]AV-45を用いたアミロイドイメージングの開発導入を行った上で、高齢者を対象に [18F]AV-45を用いたPET検査を行い、アミロイドイメージングによる病態診断の意義を検討した。その結果、[18F]AV-45によるアミロイドイメージングの陽性率は、健常群では8.3%、アルツハイマー病群では85.7%であった。この結果は先行研究の結果とほぼ一致していた。さらに、さらに、軽度認知障害群においても33.3%でアミロイド病変を認めること、さらにうつ病の既往を持つ軽度認知障害群で62.5%と高い割合でアミロイド病変が検出されることを明らかにした。以上の結果から、アルツハイマー病の前駆症状としてのうつ病、あるいはアルツハイマー病の発症リスク要因としてのうつ病の意義を明らかにする必要があると思われた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

[18F]AV-45を用いたアミロイドイメージングによるアルツハイマー診断の標準化を達成した。

今後の研究の推進方策

高齢期に脳内アミロイド沈着とうつ病、抑うつ症状との関連を調べる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件)

  • [雑誌論文] Efficacy and tolerability of risperidone, yokukansan and fluvoxamine for the treatment of behavioral and psychological symptoms of dementia: blinded, randomized trial.2013

    • 著者名/発表者名
      Teranishi M, Kurita M, Nishino S, Takeyoshi K, Numata Y, Sato T, Tateno A, Okubo Y.
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Psychopharmacology

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      in press

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Striatal and extrastriatal dopamine D2 receptor occupancy by a novel antipsychotic, blonanserin: a PET study with [11C]raclopride and [11C]FLB 457 in schizophrenia.2013

    • 著者名/発表者名
      Tateno A, Arakawa R, Okumura M, Fukuta H, Honjo K, Ishihara K, Nakamura H, Kumita S, Okubo Y.
    • 雑誌名

      Journal of Clinical Psychopharmacology

      巻: 33 ページ: 162-169

    • DOI

      10.1097/JCP.0b013e3182825bce.

    • 査読あり
  • [学会発表] うつ病の診断 カテゴリーモデルからディメンジョンモデルへ

    • 著者名/発表者名
      大久保善朗
    • 学会等名
      第34回日本生物学的精神医学会
    • 発表場所
      大阪
    • 招待講演
  • [学会発表] 分子イメージングからみた精神疾患の病態と治療

    • 著者名/発表者名
      大久保善朗
    • 学会等名
      第31回日本精神科診断学会
    • 発表場所
      東京
    • 招待講演
  • [学会発表] 分子イメージングからみた精神疾患の病態と治療

    • 著者名/発表者名
      大久保善朗
    • 学会等名
      第17回兵庫県精神神経科診療所協会学術講演会
    • 発表場所
      兵庫
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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