研究課題
[18F]AV-45は従来のアミロイド用リガンドと比べて敏感度、特異度共に優れているとされ、今後アミロイドイメージングの中心技術となると期待されている。本研究ではまず[18F]AV-45を用いたアミロイドイメージングの開発導入を行った上で、高齢者を対象に [18F]AV-45を用いたPET検査を行い、アミロイドイメージングによる病態診断の意義を検討した。その結果、[18F]AV-45によるアミロイドイメージングの陽性率は、健常群では8.3%、アルツハイマー病群では85.7%であった。この結果は先行研究の結果とほぼ一致していた。さらに、軽度認知障害でうつ病の合併または既往を持つ患者群を対象に検査を行いアミロイド病変とうつ病との関連を検討した。その結果、軽度認知症患者でアミロイド陽性群は陰性群に比べて、うつ病の発症年齢が有意に高齢であった。この結果は、若年または成人発症のうつ病よりも、晩発性うつ病がアミロイド病変と関連することを示している。また、アルツハイマー病の前駆症状としてのうつ病の存在を示唆する。
2: おおむね順調に進展している
晩発性うつ病がアミロイド病変と関連することを示すことができたため。
引きつつづき中高年うつ病患者の対象数を増やして[18F] florbetapirによるアミロイドイメージングを行う。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 1件)
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