研究課題
リジッドタイプのラジオ波焼灼針による、牛摘出副腎と脂肪組織で作成した周辺臓器への焼灼危険性モデルによる机上での最適副腎焼灼プロトコールの検索を目的とした実験を終了し、10mmまでの腺腫はバイポーラー焼灼針の1本穿刺、15mmまでは2本の先端部分穿刺、25mmまでは2本の全体穿刺(計4電極)にて完全焼灼可能であることが判明した。5mmの脂肪組織介在があれば周辺危険臓器の焼灼が回避されることが示された。豚生体による焼灼実験にて、副腎焼灼において生体血流の冷却効果の焼灼範囲への影響はほとんどないことが判明した。しかし、副腎焼灼中にはカテコラミンの遊離によると思われる術中血圧上昇が認められた。対策として、アルファブロッカーないしカルシウムチャンネルブロッカーの術中投与により術中血圧を安全な範囲に抑えられることが見いだされた。これらの結果を基にドジメトリーテーブルが決定したため、臨床試験のプロトコールを作成し、PMDA相談を経て治験届が受理された。実際に2症例にIVR治療を施行し、プライマリーエンドポイントである、血中および蓄尿中アルドステロンを正常化させることができた。本研究の目指す治療の医療経済的観点からの妥当性の検討は、本態性高血圧症例の血圧コントロール程度毎の予後と合併症発症率の文献的データとの比較を基にマルコフモデルを用いた解析を完成し、高血圧の標準的診断よりもレニン・アルドステロン比を積極的に検査して原発性アルドステロン症を治療することが医療経済的にも有利であるとの結果を得た。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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