研究課題
本研究の目的は、拡張現実感技術等の画像処理技術を用いて、放射線治療室内の実空間と、治療計画CTまたは治療計画時の体位情報から取得された体輪郭、ターゲット等の3次元情報を同一空間に表示することにより、新しい放射線治療のセットアップ技術を開発することである。まず治療計画時の体位等の3次元情報を取得するため、3DカメラとしてPMD CamCube3.0を選択した。PMD CamCube3.0は、三次元距離イメージセンサーを搭載した3D-TOFタイムオブフライト方式のカメラで、Realtimeに3次元画像が取得できる。位置誤差の検証のために、iterative closest point (ICP) registration techniqueを用いて、ToFカメラから得られるrange imageとCT画像間でのずれを計測するプログラムを開発した。骨盤部のファントムを3mmスライス、512 x 512のマトリクスサイズにてCT画像を取得、ファントム表面のvoxelを抽出、セットしたToFカメラと同じ空間座標に配置した。左右方向では測定誤差は2.1±0.74 mm、回転方向の測定誤差は0.76±0.11°であった。頭部ファントムを用いた検証でも、誤差は2 mm程度であった。そこで、より精度の高い位置認識システムを開発するため、MEMSミラーを利用した超高速三次元計測小型カメラを用いて検証を行った。頭部ファントムの三次元表面データを取得し、同ファントムの治療計画CTから再構成したSurface rendering画像をコンピュータ上でマッチングさせ、位置誤差は±0.2mm以下であることを確認した。本研究により、高い精度での位置認識が可能なシステムの開発の可能性が示唆された。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Int J Clin Oncol
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http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001997/index.html