研究課題
高精度な非侵襲的がんスクリーニング技術の開発は、がん検診パラダイムの再構築を促し、その結果、がん検診参加人数の飛躍的増加を促す。また、そのスクリーニング技術の臨床的実践は、早期がん発見率を飛躍的に上昇させ、それにより死亡率を有意に低下せしめる。本研究は、研究代表者の発明による、(1) 便中ヒトDNAメチル化検出技術を利用した非侵襲的消化器がん簡易検出法の実用化 (2) その検出技術を喀痰に応用することによる非侵襲的肺がん簡易検出法の開発に向けて、問題の克服と更なる高精度化に取り組むことによる新規がん検診パラダイムの構築を目的とする。平成24年度に最適化を行ったマーカー群を用い,平成25年度は予定通り,消化器癌に対する新規非侵襲的スクリーニング技術の実用化に向けた解析を鋭意施行した。消化器癌患者,健常人を含む延べ1302の検体を便潜血反応と同時に測定し,その検出力を検討した。現在までに170名の内視鏡検査施行済み症例の検討では,大腸癌/大腸腺腫に対する感度は91.8%と,大腸癌以外の消化器癌に対する感度は70.8%と極めて良好な結果を得ている。また,喀痰を用いた肺癌のスクリーニングにおいては,合計186例(肺癌患者125例,健常人61例)の喀痰の解析結果は肺癌に対する感度は56.0%,特異度は88.5%と良好な結果を得ている。
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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