研究課題
平成24年度は京都大学よりiPS細胞の提供を受け、PDモデルラットに移植した。今年度は、カプセル化幹細胞の状態で移植するものと、カプセル化されてない状態で移植するものを比較検討する予定であったが、臨床応用を考えると、人から人であるため、まずはカプセル化されていない状態で移植することとした。将来的にカプセル化されたものとの比較できるように、1カプセル2000個の細胞を50カプセルカプセルから分解してagrigateの状態で線条体に移植し組織を確認してみたが、期待するほどの細胞の生着を脳内で確認することができなかった。以前の幹細胞移植ではSingle cell状態で行っていたが、今回は全く新しい細胞ソースであり、かつagrigateの状態での移植ということが影響して、細胞のhandlingに関して最適な方法を見つけるべく実験を繰り返した。
2: おおむね順調に進展している
共同実験でかつ我々にとってiPSは新しい細胞ソースということもあり、細胞のhandlingにあたり試行錯誤を繰り返したが、実験を繰り返す過程で脳内で確認できる細胞数が増えてきているため。
平成25年度も引き続き京都大学からiPS細胞の提供をうけ、パーキンソン病モデルラットへの移植を予定している。最適な移植時期についての検討:これまでの報告では、パーキンソン病モデルに対して、急性期に移植を行い治療効果を得たというものが多い。しかし、慢性期の移植で治療効果があるかどうかについては一定の見解を得るだけの報告がない。移植後、行動学的評価、組織学的評価を行い、急性期移植との比較を行う。移植後の治療効果持続期間についての検討:一定期間のみカプセル化神経幹細胞を移植し、その後抜去してその後の治療効果が維持されるか、もしくはどのように影響されるかについて検討する。統計学的データ解析を行い、学会発表・論文化を図る。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 11件) 学会発表 (51件) (うち招待講演 5件)
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