研究課題
手術摘出標本から下垂体腺腫細胞を採取し、下垂体腫瘍幹細胞の分離培養、機能の解析を目的に研究をおこなった。まず非機能性下垂体腺腫60例のサンプルを確保し、すべて解離処理後に凍結保存した。凍結保存により、多サンプルの同時測定を可能とした。非機能性下垂体腺腫の多系統にわたるホルモン分泌能を詳細に検討すると、70%以上で少量ではあるが、2つ以上の下垂体前葉ホルモンを産生していることが判明した。フローサイトメトリーにより、幹細胞マーカーの1つであるnestinの解析をおこなったところ、殆どの細胞で発現していることが判明した。下垂体細胞の多分泌能は、幹細胞としての性格の可能性も示唆される。今後、下垂体腫瘍細胞の多分泌能の機序を詳しく調べることで、腫瘍幹細胞につながる糸口が判明するかもしれない。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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